こんばんは! トレーナーの今井です。。。
連日暖かく気持ちが良い今日この頃ですね。
一年中自分の身体のラインに関する意識はあっても、だんだんと服装が薄着になるにつれ一層意識が増してきますね。
さて、今回は股関節の痛みに関してです。
足を上げたときに、ももの付け根に挟まるような感覚がある方は比較的多いのではないかと思われます(もも裏側のストレッチ等でも・・・)
様々な原因があるかと思われますが、(一般的には腸腰筋の硬化・炎症と言われることが多いようです)今回は 会員様の例をあげながらお話させていただきます。
では、解剖図です。
右股関節を前面から見た図ですが、肩関節と似ていますが、安定感はあります。
大腿骨頭(ももの骨の一番上側)が骨盤に組み込まれておりますが、実際は骨の周りを関節包という薄い膜で覆われております。
右の股関節の内旋が大きいのが分かります。
上記の会員様は様々なテストを実施したところ、この大腿骨頭が少し前側に滑っている状態で内側に向いてしまっているため、前方の関節包が挟みこまれて痛みを生じているように評価致しました。(最大の原因は足関節の機能不全だと思われます)
通常と思われる位置の大転子(大腿骨の外側のでっぱりです)
股関節を内側に向けた(内旋)場合の大転子の位置(この状態でも前側・・・この場合は下側・・・に落ちております)
この状態で、もも裏側を使って下肢をあげてもらいます。(どんどん前側に落ちてきます)
次に臀部の筋肉を使用して下肢を上げてもらいます。(大転子の位置が安定しております)
大腿骨が前方に滑っていると、関節包の前面が伸びてしまいそうですね。
このような状態で、足を前方に振り上げると、関節包の前面を挟み込んでしまう訳です。。。(うーん上手く説明できず、イメージが難しいですよね。。。)
こんな感じの姿勢は、股関節が前に出そうな感じですね。。。
上記の会員様は長年日常での痛みが激しく、病院や整体等色々試されたようですが、一時的に痛みが引くだけだったのと、又3月に海外に3週間の旅行に行かれる為、根本的な改善をはかるため、様々な身体機能テストを実施して、12月~週1回トレーニングを行なっていただきました。
加圧トレーニングは3年前より、週1回地元のスタジオで行なわれているとのことでしたので、
60分の内 50分は4箇所程度関節に対するアプローチ及びストレッチを実施いたしました。
10分程度残った場合は、加圧ベルトを巻いて臀部のトレーニングのみ実施いたしました。
海外では、大自然を相当の距離歩かれたにも関わらず、驚くほど痛みなく旅行を楽しんでいただけたようです。(正直かなり不安でした・・・実際のところ私も驚きました
)
実際に痛みが出てしまった場合のストレッチを2種類だけお伝えしたのですが、毎日実施していただいたことも非常に良かったようです。旅先から帰国されての一言目が「歩き方が変わった」と仰られたので、ご本人の努力が身体を変化させていったのだと思われます。
では、実際に行なった臀部のトレーニングを1種目ご紹介致します。
臀部のトレーニング・・・骨盤を浮かしていない上図が正しいトレーニングです。下図は腰椎の伸展が大きいですよね。。。
今回は、股関節の痛みに関してお話をさせていただきましたが、痛みは普段の身体の使い方の蓄積ですので、痛みがない方も正しく機能的に身体が使えるようにトレーニングの際には意識が必要となってきます。
又、今回のように臀部が使いにくい状態ですと、ふくらはぎや太ももが使われすぎて逆に太くなってしまうケースもあります。
見た目的にも良くなさそうですね・・・
では、また次回まで。
今井
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