リコンディショニング
こんばんは! トレーナーの今井です。。。
1ヶ月ぶりのブログ更新となりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。。。暑い中、いつもご来館誠にありがとうございます!
8月はほぼスタジオ内だったため、暑さを感じる時間がそれほどありませんでした。今月は少しだけ遅い夏を味わっていきたいと思っております(笑)。
さて、今回はタイトルにあります「リコンディショニング」についてお話しさせていただきます。
「リコンディショニング」とは、直訳するとコンディショニングを元に(良い状態のとき)戻すといった感じでしょうか?
便利な世の中→運動器(筋肉等)を使わない+ある運動器しか使わない→運動器のコンディショニング低下→なんとなく調子の悪い箇所がある、痛みがある(肩、腰、膝等)→使用しすぎている運動器の肥大→身体のバランスが悪く見える(お尻の筋肉が使用され難い為、ふくらはぎがパンパンなんてことも・・・)+ますます使用している運動器が偏る→血流循環不全により、シェイプアップしにくい+痛み・違和感の増発 という悪循環が生み出されやすい環境が年々高まっております。
例・・・携帯電話を覗き込みながら歩くことによる、猫背、お尻の筋肉不活動、もも外・前側、ふくらはぎ負担大等
上記の流れに対して、
運動器のコンディションを整え直して改善していきましょうという考え方が「リコンディショニング」です。
例えば、「肩が痛い」に対して肩のみをアプローチした場合、その場では一時的に肩のコンディションは良くなるかもしれませんが、根本的な原因が下肢にあったとしたら、くり返し痛みが生じてきます。
痛み・違和感等の原因を追求して(一つではないことがほとんど・・・)トレーニングをしていかないとその場しのぎになってしまう為、「リコンディショニング」は非常に重要な考え方だと思われます。
少し専門的なお話になりますが、肩関節の棘上筋という筋肉が痛んでおり、棘上筋が発揮できずにいることで肩が挙がらない(俗にいう四十肩のような)場合、棘上筋は手が挙がらない状態の結果因子という事になります。
対して、棘上筋が痛んでしまった要因=原因因子を探っていかないと根本解決になりません。そして、この棘上筋が痛んでしまった原因は例として、肩甲骨の位置が悪い→胸椎後湾=背中が丸い→腰椎の前湾=反り腰→骨盤の過前傾→ふくらはぎの硬さ等 肩甲骨から下に降りて行って簡単に羅列しても数多く考えられる訳です。その為、全身をくまなく評価してからトレーニングを行わないことには、中々根本改善には辿り着けません。
「パーソナルトレーニングスタジオ 銀座TRUE」 では、筋骨格系身体機能評価「HOPS」にて お客様の身体をテストさせていただき、その上で トレーニング指導を行っております。
HOPS詳細は→http://www.athletic-medical-science.com/skill_protrainer.html
H・・・history O・・・observation P・・・palpation S・・・special&stress test
実際にどんな感じか股関節の一部を例に挙げて説明させていただきます。
history(歴史)・・・会員様の過去から現在の状況をお伺いします。(普段の生活様式・既往歴・運動歴・食事・睡眠・身体の違和感等)
observation(観察)・・・姿勢チェックシートを活用することで、会員様ご自身の姿勢を分かりやすく説明させていただいております。
正面からの静的姿勢チェック
静的姿勢チェックのみならず、前屈をしていただいたり、身体を回していただいたり、腕を上げてもらったりと様々な動きを伴った動的姿勢のチェックも行います。
※動画撮影による歩行分析を行う場合もございます。
膝のQ角の測定
大腿骨頚の捻転角度測定=クレイグテスト
このように角度計を使用することで、感覚的だけではなく、しっかりと数値を把握していただくことが出来、改善状況も明確になりやすいです。
palpation(触診)・・・触れることで圧痛を確認したり、筋・皮膚・脂肪等の硬さや量をチェックします。
①股関節屈曲 自動運動・・・ご自分の力で動かしていただきます。→関節可動域が保たれた正常な関節運動が出来ているかの確認・痛みの有無を行います。
②股関節屈曲 他動運動・・・自動運動で正常な関節運動が出来ていない場合に、トレーナーが動かしていき、その原因を推察します。(関節運動がどのようにズレているのか、筋・皮膚・関節包の硬さ等)
③股関節伸展 抵抗運動・・・筋出力がしっかり行われているか(力が入っているか)を確認します。
④副運動・・・関節包内の動きを確認します(写真では、大腿骨頭の股関節臼蓋に対する滑り方を確認しています)。→他動運動の評価と合わせることで、関節運動の制限因子が筋肉なのか関節包・靭帯なのかをより細かく評価します。
スペシャルテスト(整形外科的検査法)・・・筋骨格系機能障害における症状や症状の部位を特定する目的で行うテストです。
※写真はパトリックテストという仙腸関節、鼠径部痛症候群のテストをしています。
ほんの一部ですが、上記のようなことを実施しながら、お客様の身体を評価させていただいております。
評価させていただいてからは、「運動・栄養・休養」を軸に徒手療法や様々なエクササイズによってお客様の目的が達成できるようセッションを実施させていただきます。
ざっくりとした大まかな考え方として、
①柔軟性獲得・・・リラクゼーション・ストレッチ・関節アプローチ・筋、筋膜リリース等
→使用したい運動器を邪魔しているもの(例・臀筋群を使用してほしいが、股関節前面が固くて使用しにくい)をなくしていきます。ただ、硬いにも様々な原因があり、筋緊張なのか筋短縮(筋の長さ自体が短い)なのか筋・筋膜癒着なのか等でもアプローチ方法が全く異なってきますのと、前述させていただきました姿勢チェック・動作分析と絡めて考え評価をしていくことが大切になります(例・常に股関節の前面に体重を預けている為に股関節前面に筋緊張と筋・筋膜癒着が起き、臀筋が使用されていない為に筋短縮が起きている等)。
②筋力獲得・・・神経筋トレーニング、筋持久力トレーニング、筋肥大を目的としたトレーニング等
→上記の評価を元に、働かせたい・強くしたい筋肉をトレーニングしていきます。
③固有受容器(神経系)獲得・・・不安定な状態、もしくは機能的に力を発揮してほしい箇所に固定してトレーニングをすることで、無意識的(反射的)に理想の位置での動作が行えるようにしていきます。
④ファンクショナル・・・機能的動作の習得(機能的な歩行動作を軸に考えております)
(正常歩行を例に挙げますと、右下肢が前に出ると同時に、骨盤の左回旋+右骨盤挙上+胸椎右回旋が起き、左上肢が前に出るような運動連鎖を考慮したトレーニングをいたします)
使用したほうが良い箇所(例えば臀部)が使用できるようになり、酷使している箇所(例えば腰部・大腿部・ふくらはぎ)が楽になることによるメリットと致しまして、
①痛み・違和感がなくなることで、精神的にも・肉体的にも普段の生活が快適且つ行動的になる。
②痛みがある→交感神経系による血管収縮→エネルギー代謝の減少 の流れがなくなる。
③痛みがある→筋緊張が起きる→血管圧迫→エネルギー代謝の減少 の流れがなくなる。
④酷使されている筋肉→筋緊張→炎症 の流れがなくなることで むくみ・筋緊張による局所的なサイズアップ(太ももの張り感等)を予防できる。
⑤使用しやすい筋肉、関節動作が獲得できることによる総合的な基礎代謝があがることでのカロリー消費アップ
⑥呼吸の改善によるリラクセーション効果、酸素運搬能力アップによるカロリー消費アップ
⑦見た目の改善(猫背・O脚等) 等があげられます。
また、お客様の目的はそれぞれですが、
〇シェイプアップ目的→栄養指導・筋量増加による基礎代謝向上による体脂肪量の減少以外に、使用過多による筋緊張・むくみ等で大きくなっている部位を減少させることがスッキリとしたボディラインを作っていきます。
〇痛み・違和感の予防、回復(手術後の回復過程において利用される方もいらっしゃいます)→回復後、今後痛みを出さないためのトレーニングが大切になります。(例:左腰部の痛みが、右足部の崩れから発生している→右足部アプローチ、右側体幹の神経筋トレーニング、運動連鎖を考慮したトレーニング)
〇猫背、O脚、、外反拇指等を改善したい→何故姿勢が変化しているのか原因の究明、改善する為のトレーニングの実施
〇健康診断等の正常値に数値を戻したい、健康になりたい→運動・栄養・休養の確認
当スタジオでは、上記のような考え方を軸にセッションを実施させていただいている為、我々トレーナーが、しっかりとお客様の現状・身体を評価させていただくことが本当に大切になります。
ただやみくもに身体を動かすのではなく、生涯 機能的で引き締まった身体を提供させていただけるよう、トレーナースタッフ一同日々精進して参ります。 今後とも宜しくお願い致します。
今井
~「銀座 TRUE」~
h.p:http://www.kaatsu-true.jp/
mail:info@kaatsu-true.jp
tel:03-6226-2808
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